I Love You

シティーハンター

シティーハンターの二次小説で、獠と香は恋人同士です(リョウ香)。

愛してる(I Love You)の言葉の行方についての2人の、大人な、攻防戦です。

後半はほとんど裏になっているので、嫌悪される方はご遠慮ください。

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「因果応報ってやつだよなぁ」

「なあに?過去にしっぺ返しされた?」

「私なんてしょっちゅうよ」とおかまバーのママは楽しそうに言い、笑いながら獠の前に新しいグラスを置いた。

「悩み事なら聞くわよ? もちろん秘密厳守、でね♡」

「あんがとさん。 でもくっだらないヤツだから」

「あら、じゃあ香ちゃん絡みね」

『図星です』と顔に出して不貞腐れる獠にママは笑い、今日はこれ以上飲まないだろうと判断して新しく現れた客に笑顔を向けた。

その客は明るい印象の美女で、店内をくるっと見渡した後で顔をパッと明るくして

「見つけた! お願い、仕事手伝って!」

「麗華?」



場末の薄暗い居酒屋は麗華の登場に明るくなったが、突然現れて仕事を依頼する麗華に獠は面倒くさそうな目を向けた。

「急にきて仕事を手伝えって言われても」

「香さんからはもうOKもらってるから。ね、お願い」

麗華の依頼を香が引き受けたという点が気に入らなかったが、香が引き受けるなら相応の理由もあるだろうと判断し

「わあったよ。とりあえずどんな仕事か話せ」

「ありがとう!獠、愛してるわ」

迫ってきた赤い唇をわざと茶化して退けたとき、一瞬見えた麗華の傷ついた表情には気づかない振りをした。

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