シティーハンターの二次小説です。
原作終了後(奥多摩後)の獠×香で、七夕イベント用に妄想(作成)しました。
イメージソングはSPY×FAMILY OP「ミックスナッツ」(Official髭男dism)です。
スポンサードリンク
(香?)
通りを四方八方に行き交う人の間から、獠は香を見つける。
きらきらした衣をまとう女性の多い中でTシャツにジーンズというシンプルな姿。
すっと空に向かって背を伸ばし、獠に気づくことなく人の波を器用に縫って去っていく。
「全く、いくら人が多いって言っても気配を探るぐらいしろっての」
ほぼ素人の相棒の至らなさ故の苛立ちだと獠が飼ってる天邪鬼は主張するが、たまには素直に本心に耳を傾ければ心配より遥かに多い「どこに行くんだ?」「誰と会うんだ?」という独占欲。
(あーあ、俺ってこんなやつだったわけか)
恋をすれば男は変わる。
かの有名な七夕伝説に出てくる(きっと)真面目な牽牛だって仕事をさぼりたくなるほど、「恋」とは甘い誘惑なのだ。
「知りたくなかったなぁ」と獠は項垂れたが、誰にも見えないようにうつむいた表情はどこか嬉しそうに緩んでいた。
コメント
冴羽さんの思いの変化と夜の2人の会話が素敵です。読ませていただきありがとうございます。
嬉しいコメントありがとうございました。
イベントも始まりましたので、ぜひご参加下さい(匿名で参加可能です)。
naohn