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「…なるほどな、サンキュー」
香が行った店のママの揶揄うような笑い声を遮る様に獠は電話を切り、短くなったタバコを加えて大きく息を吸う。
「嫉妬心じゃなくて好奇心…香ちゃんだもんなぁ、残念」
自嘲的な笑いを紫煙と共に吐き出した獠は灰皿でタバコをもみ消した獠は、冷蔵庫から出したミネラルウォーターのボトルを手に階上の自室に行き
「りょ…ぉ?」
物音で目を覚ました香がベッドで体を起こそうするのを獠は押し留め
「もう一発、可能なら三発♡」
「…二発目は?」
「答えを煙にまくのは良くないぞ。そんなに気になるなら三発、そうすりゃ二発目も自動的に計算の内だ」
「さっきも散々…」
「また天国を見ようぜ、そうすりゃお互いが最後の男と最後の女だ。悪かあないだろ?」
そんな死因はごめんと拒否を口にしようとした香の口を獠は笑みでゆがめた唇でふさぎ、
「……ぁ」
香の体に潜んでいた情熱に再び火を点けた。
END
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